雑日記~みんな大好き!点取占い日記~
4月―
それは別れと出会い、終わりと始まりの季節。
今までの古巣と別れを告げ、新たな人生の一歩目を歩き出した皆様もいるのではないでしょうか?
こんにちは。おにくです。かく言う僕も、その一人でございます。
新しい環境に身を置き、あれやこれやと社会の荒波に揉まれております。
なかなか辛いものがありますね……慣れない仕事、慣れない関係、慣れない場所、慣れないご飯所……
多くの問題が頭を悩まし、僕等の行く末を不安で彩っております。
どうにかこの未来に、指標となる様な物があればなぁ……なんて思いながらの帰途にて、僕、一つ閃きました。
「そうだ!占いだ!不安な未来を占ってもらおう!」
「そうすればこの先もやっていけそうだぞ!」
……まあ無理矢理な誘導なのはわかっておりますが、どうかお付き合い下さい。
と云う事で、僕が絶対的な信頼を寄せる占いを今回はご紹介致します!
その名も「点取占い」様(一袋97円)です!
【そもそも点取り占いってなんなのよ?】
「点取占い」は、駄菓子屋とかで売られている、お子様向けの占いです。
歴史はけっこう古く、昭和10年に大阪の駄菓子屋で売られていた「点取辻占い」が起源とのこと。
肝心の占い文の内容は「シュール」の一言に尽きるのです。
そうした点取占い、一部に絶大な人気を誇る為、様付けで呼ばれたりしてたり……
僕もこの文体や雰囲気から、多大な影響を受けました。ほんとだよ。
影響を受けた文筆家として「舞城王太郎・大槻ケンヂ・点取占い」と挙げる位には大好きです。
特に有名だったのは宝島社から出ていた『VOW』シリーズでの記事でしょう。
あまりのシュールさに当時の読者はこぞって腹筋を鍛えられたとかなんとか。(しらんけど)
裏面にはご丁寧にルール説明も。
「50点以上がでれば上々、さらにガンバロウ。50点以下がでれば、反省することあり。」の文章とかたまりません。
占いだからってかなりアバウトでは?
しかも対戦OKという脅威の懐の深さ。相手が応じてくれるかは分かりませんけど。
まあそんな点取占い、せっかく買ったんだから多人数で楽しんで騒ぎたいじゃないですか?
てなわけで独自ルールを設けて対戦しました。
~点取占い杯2018 おにく家公式採用ルール~
①…まず酒を飲みましょう。(未成年が居る場合は無理矢理テンションをあげてもらいましょう)
②…ほどよく酔ってきたら全員に点取占いを分配しましょう。
③…分配した順に読み上げてもらいましょう。
④…点数とか関係無しに話題をかっさらっていった占いを出した人が勝ちです。
⑤…勝者にてきとーなおつまみをあげたら勝者っぽいふんいきが出るのであげましょう。
⑥…飽きたら他の話題で盛り上がりましょう。
以上の糞ルールで対戦しました。シラフでも楽しめる点取占いに酒が合わさって最強にみえます。
(各自持ち寄ったおつまみをポーカーみたいに賭ければもっとゲーム性増したかもしれなかったんですが、酔っ払いにはそこに気付きませんでした。)
参加者は父・母・姉・僕・妹(未成年)の5名。
酒飲んで不確かな記憶を頼りに如何に盛り上がったかの記録を以下に記します。どうぞ。
【一巡目 手番:母】
「便所の中で歌をうたっていたのはお前だろう ◐6点」
母「『すいませ~ん』位しか言えない」
僕「コレ、善悪の判断は受け手次第なのかよ」
姉「いきなり変化球が過ぎる」
【一巡目 手番:姉】
「大きな船の船長になれる 〇10点」
姉「私だけスケールでかくない!?」
僕「現代語に翻訳すると『おれは海賊王になる!』ってやつだ(意味不明)」
【一巡目 手番:父】
「待ちぼうけになったことがありますか ●4点」
父「まさかの問い掛け」
妹「そりゃ誰だってあるでしょうよ……」
【一巡目 手番:妹】
「鯨の背中にのって太平洋を泳ぎまわろう 〇7点」
妹「この気の抜ける絵よ」
僕「これは…人がデカいのか、クジラが小さすぎるのか…判断に困る」
姉「私のがスケールがデカい」
【一巡目 最終手番:僕】
「貝ひろいに行きたい 〇8点」
僕「いや行けよ」
姉「パンチ弱くない?」
というわけで一巡目が終了。
勝者は善悪の判断が付かないのにどことなくキレ気味な母の占いでした。
おかわりいってみましょう。
【二巡目 手番:僕】
「なんでもありがとうと言いなさい 〇9点」
僕「まさかのスピリチュアル路線」
妹「いやでも内容は教育的でいいんじゃない?」
【二巡目 手番:妹】
「学校の帰りに道草した ◐6点」
妹「しょっぼ!」
僕「道草は良いことなの?」
母「いや悪いでしょ」
【二巡目 手番:父】
(先に見ていた様で一人ツボに入って笑っている)
妹「はやくして」
「山へ登った時蛇が出てきたらどうしますか ●1点」
父「絵が情けない(笑)」
妹「問い掛け再び」
僕「コレ実は『山に登った時蛇』が出てきたらどうしますか、なんじゃないんですかね?」
母「時蛇って何だよ」
【二巡目 手番:姉】
「学校の帰りに道草した ◐6点」
姉「被った」
僕「さっきのスケールのデカさは何処へ」
【二巡目 最終手番:母】
「クラゲとタコはどちらがつよいか ●2点」
(一同大爆笑)
父「知らねぇよ!」
姉「え、でもコレクラゲがさ…」
僕「カツオノエボシだったら?」
妹「じゃあ多分勝ち」
母「クラゲは癒し系だからね(意味不明)」
……とかやってる間にダリフラの時間が近くなったのでおひらき。
結果はやっぱり二巡目も母の勝ちでした。
点取占い、いかがだったでしょうか。
正直占い要素皆無でしたね。しかし、これからの未来に活かせる様な…
新社会人や…
新入生の…
指標…
指標…?
指標…………?